2019年12月31日

『EVE rebirth terror』雑談

 4月25日発売『EVE rebirth terror』雑談用の記事です。コメントの方に感想等をお気軽に書き込んで下さい。

 「犯人はヤス」を連呼とかさえしなければ基本ネタバレOKですのでご自由にどうぞー。ただし極端な誹謗中傷と思われる書き込みはこちらの判断で削除致しますのでお手柔らかにお願い致します。 

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2019年05月26日

エール校、一年後の今

 今回はburst事件から一年後、rebirth terror作中に於けるエール外国人学校(※作中ではエール校と表記)がどうなったかについて書いてみます。

【より安全な学校へ】

 一年前「校長が政変絡みの事件で刺殺される」というショッキングな出来事に見舞われたエール校ですが、日本とエルディアの重要な文化交流の懸け橋として学校自体は閉鎖されずに無事に存続しています。ただし一年前の事件前後に不審者の目撃情報が相次いだことなどからセキュリティは相当強化されており、通用門は常時閉鎖+警備員常駐という厳戒態勢が敷かれました。その通用門も生徒一人一人に配布されたカードキーが無ければ入れない仕組みになっており、部外者は生徒からの紹介でゲスト登録しなければパス出来ません。それらの情報は端末を通じて管理されており、学内のシステムから誰がいつ出入りしたかが閲覧できるなどチェック体制も厳重になっています。

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 ……と書くと何やら仰々しいように思えますが、今は実際の学校も部外者が簡単に入れないようになってますから当然の措置と言えるんじゃないでしょうか。一作目のburstがリリースされた95年前後と今とでは学校側のセキュリティ意識も相当変わりましたし、文化交流の建前的に「一般にも施設を開放する」という方針だった一年前のエール校の方が緩かった面も否定出来ませんね。ただ、ゲスト登録が必要になったとは言えプールや図書室は一年経った今でも他校生徒や一般人にも開放されていますし、日本人だけでなく様々な国籍、宗教の生徒が在籍しているため、授業形態も大学のような選択単位制を採用しているようで、授業時間でも学内のあちこちで自由行動の生徒を見掛けることが出来ます。

 そういう感じで相当セキュリティの厳しくなったエール校ですが、ゲームをプレイされた御方はご存知の通り実態の方は意外とザル(笑)。カードキーのゲスト用バーコードのように色々と抜け道はあったりするなど急場で拵えたが故の不備なのかもしれませんが、これはあの手この手で入り込む小次郎の探偵スキルの方が上手だったということなんでしょう。

【一年前の事件の影】 

 多民族・多宗教・多文化共生を謳った国際色豊かなエール校ですが、それだけに一年前の事件は相当衝撃だったようでセキュリテイを強化したとは言え校内には様々な風聞や噂が絶えなかったようです。

 普段は校長不在となっている校長室にはストールマンの幽霊が出るというウワサ。校長の事件に関連してなのかアラビア語の教師と二人の寮生が忽然と姿を消し、事件前後には長髪の怪しい風体をした男の目撃情報も。そしてプールでは際どい水着の女性が暴れ回ったとの話もあり……とまあ、色々な噂が飛び交ったようですね(笑)。今回、橘花が美ノ神みなとの捜索依頼を持ち掛けたのも、こういった噂の背景にある一年前の事件への不安などが大きく影響したのは間違いないでしょう。

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 こうして色々と厳戒態勢を敷いて生徒の安全を守ろうと必死になったエール校ですが、結局rebirth terror作中でも様々な事件に見舞われてしまいます。教師の失踪に続いて、寮では遂に女子生徒が殺害されるという悲劇も起きてしまいました。続いて校長室地下から謎のミイラ死体も発見されるわ、図書室では軍用スモーク弾が飛び交うようなドンパチが起きるわ、挙句深夜の学校では内に外に擲榴弾が爆発するわ……図らずも一年後にまた「呪われた学校」の噂を証明する形になっちゃいましたね。関係者も頭と胃が痛いことでしょう。ご愁傷様……
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2019年05月18日

「頂き物EVEイラスト投稿ブログ」設置について

 これまで画像置き場にしていたジオシティーズが2019年の3月でサービスを終了したため「Gift」と「Project」のページを削除し、代わりに「頂き物EVEイラスト投稿ブログ」を設置致しました。

・頂き物EVEイラスト投稿ブログ
http://talkshow-project.seesaa.net/

 サイトを運営して二十年。これまでに頂いたEVEイラストもそれなりの量になっていますので、定期的にそれらを別ブログにアップして参ります。なお、イラストを描いて下さった方のお名前は当時のものをそのまま記載させて頂きます。既にHNを変更された御方もいらっしゃると思いますがご了承下さいませ。

 十数年前の当時のイラストを晒されるのは忍びないという御気持ちも重々承知しておりますが、EVEイラストというのもなかなかに貴重な「資源」になりつつあります。それらを私のPCだけに留めておくのはあまりにも勿体無いと思われますので、ここは一つ資源保護の観点から何卒宜しくお願い致します(笑)

 とりあえず頂いたイラストのみを随時アップして参りますが、EVE好きの皆様から投稿して頂いた「第三回FD企画」なんかは本当に貴重な足跡だと思いますのでEVEシリーズ二十数年の歩みに想いを馳せながらご覧頂ければ幸いで御座います。
  
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2019年05月17日

氷室の料理のウデマエ

 本日はrebirth terrorで少しだけ判明した氷室の料理の腕について書いてみます。

 burst以降小次郎の助手兼相棒として描かれている氷室はそのスタンスも作品毎にまちまちという感じなんですが、その中でも割と共通して描かれているのが「あまり家庭的ではない」という点ですね。一つには家庭的な弥生との対比という意味も強いとは思うのですが、新作rebirthで描かれた氷室像は「とにかく任務!仕事!」だった氷室が小次郎の事務所に来てから随分と丸くなって来たという感じでしたので、仕事以外の部分にリソースを振り向けて来なかった結果と言えるのかもしれません。

 これまでのシリーズ作品でもそのイメージは共通しており、それを端的に表していたのが氷室の料理の腕というところですかね。最も顕著なのはTFA(ADAM)内での、テイクアウトのジャンクフードで食事を済ますシーン。そもそも小次郎自身も食事そのものへの関心が薄いようで、とにかく味は二の次で「素早く栄養が補給出来れば良い」という描かれ方でした。不規則な探偵家業を続ける上では必要な思考なのかもしれませんが、それにしてもドライに過ぎるというか味気ないですよね。しかしどうやら氷室もそれに近い考えだったようで「料理に時間を費やすのはムダ」という描写もあったりもします。

 この後、弥生の部屋で手料理を振る舞われるシーンがあったりもしますので、家庭的な弥生との対比がかなり意図されてはっきり描かれているのもTFAの特徴でもあります。特にADAMではこの後弥生のベッドシーンに突入しますので、「たかが料理、されど料理」という感じのシーンになってましたね。

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 rebirth terrorでは帰りが遅くなるという小次郎のために氷室がシチューを作ってあげるシーンがありますが、その腕前はというと……生に近いタマネギをシチューに投入してしゃりしゃりと音がしたという残念な結果に(笑)。しかし「食事くらい自分で用意しなさい」と言い放つ割にはちゃっかり小次郎のためにシチューを作ってあげたりとなかなか可愛らしい姿が描かれているシーンでもありますので、この辺が「随分と丸くなった」ということなんでしょうね。

 ちなみに残念な結果になってしまった氷室お手製シチューですが、じゃあいわゆるメシマズなのかというと実はそうでもないというのもミソ。こういう場合、いわゆる異臭騒ぎであったりだとかダークマターを煮込んでいたりとかいうパターンで「メシマズ」というキャラを付与される場合も多いのですが、食べるまでは小次郎もその美味しそうな匂いに期待をしていたくらいですから、少なくとも料理としての最低限はクリアしているみたいです。翌朝には普通に食べてましたしね。

 要するにあまり作り慣れていないので火加減だとかそういうことに慣れていないということのようですので、必要が生じて料理を作るようになれば、生来の気真面目さと上手く噛み合って料理も上手になるのでは……くらいには期待が持てそうな感じです。残念ながら母親を早くに亡くしたことで小さい頃から家事を担当していた弥生との現時点での差はかなり開いてはいますが、これはまあ比べる相手が相手なので致し方ないですわ。

 逆に探偵事務所の経営に大忙しの弥生は料理を作る時間も機会も減っているでしょうから、このまま油断していたら氷室に小次郎の胃袋を掴まれる恐れもあります。元々得意でなかったものが上手になって行く過程を経験するというのは非常に有効であると思われますので、弥生も決して慢心せずに(笑)

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2019年05月05日

burst→rebirth terror連続出場ランク発表!

 今回は新作rebirth terror内に於いて、burst errorから連続出場したキャラについて振り返ってみます。今作はストーリー的にburstの設定をかなり色濃く引き継いだ作品になっていますので、burstに登場した人物・事件の概要や設定などを把握していることが前提の、EVEファン向け正統続編作品と言えるでしょう。

 というわけでburstから連続出場したキャラも勿論いますし、人物に関してもほぼ全員について会話などで何かしら言及されています。その中にはrebirth terrorストーリーの中で重きを置かれたキャラもいればちょろっとだけしか触れられていないキャラもいますので、誠に勝手ながら5段階評価にしてまとめてみました(笑)

※激しいネタバレを含みますので、大丈夫な方のみ【続きを読む】よりお読み下さい※

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【talk流5段階評価について】

★★★★★:rebirth terrorで再登場!
★★★★☆:事件の一年後でも重要ポジションとして度々言及
★★★☆☆:burst事件を振り返る中で何度か言及
★★☆☆☆:burst事件を振り返る中で軽く触れられる
★☆☆☆☆:ほんのちょっとだけ名前が出る程度…

続きを読む
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2019年04月30日

『EVE rebirth terror』感想

 『EVE rebirth terror』クリア後の感想ですが……ただただ感動!そして感謝!

 これまでのEVEシリーズで中途半端に投げられた設定、複雑すぎて一貫性の無かった設定などを全て再構築・回収しつつ、burst errorから続くストーリーを展開させていくそのシナリオは、プレイ中ずっとワクワクとドキドキが止まりませんでした。「あの設定を回収するのかあ」とか「まさかこの設定まで拾うの!?」の連続で、とにかくEVE好きにとっては嬉しくて嬉しくてたまらない作品でした。

 これまで各作品が出る度に色々と思う所の多いシリーズでしたから、今回も「プレイさえ出来れば」程度でハードルを低くして自衛していた自分が恥ずかしい……設定だけでなくキャラの口調や雰囲気、キャラ間のやり取りから何気なく選ぶコマンド文章の細部に至るまで、「EVE」シリーズへの制作側の深い愛情とリスペクトを感じる素晴らしい作品だったと思います。本当に感謝!感謝しかありません!有難う……有難う!!

 そして単にシリーズファンを喜ばせる要素というだけでなく作品内で展開されるストーリーも秀逸で、後半以降判明するキャラの正体や伏線の回収なども見事の一言。そして「rebirth terror」のタイトルに相応しいラストの展開と演出を目の当たりにすると、私の涙腺は一気に崩壊しておりました。まさにEVE最新作にしてEVEシリーズの集大成ともいうべき、本当に最高の出来でした。EVEシリーズ経験者であれば文句なくお勧めできる過去最高の一本だと思います。

 ネタバレ制限というか新発売作品の旬というのも御座いますので、ストーリーや設定の詳細についてうちのサイトでまとめて公開して行くのは少し間を置こうと思っておりますが、氷室好きとしてこのシーンだけは載せておきたいと思うのです。

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 もうね……悶絶。

 今回は「恭子サイト」があるなど氷室の出番は過去最高レベルに多く、小次郎と氷室との関係もとても丁寧に、そして綺麗に描いてくれています。勿論弥生についても同じくらい素敵に描かれておりますが、やはり長年の氷室×小次郎好きとしてはこちらを強調しておきたいわけです。

 このシーン、小次郎視点でも別に描かれていますが、その時のセリフが、

「放せよ」
「俺の相棒だ」

 なのが本当にカッコイイ……曲の入りの演出などもとてつもなく格好良くて、もうこれだけで向こう二十年は戦える気がします(笑)。勿論これ以外にも氷室からのキスシーンがあったりと本当に盛り沢山ですので、氷室好きの御方もそれはもう大満足して頂けると思います。私と一緒に悶絶してジタバタ転がろうぜ!みたいな(笑)

 というわけで新作『EVE rebirth terror』は文句なしの完成度を誇る名作となりましたので、宜しければ皆様の感想なども是非お聞かせ頂ければと思います。プレイ後も皆様とご一緒に盛り上がって参りたいですね。
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2019年04月24日

コードネーム「EVE」についてC

 新作発表までに「EVE」についてまとめようという駆け足企画・最終回の四回目はTFAについて。burst四年後にあたるTFAは、現時点ではシリーズ時間軸の最新作。作中で複数の「EVE」が登場しますので、それぞれを紹介して参りましょう。ちなみにニュージェネはタイトル以外で「EVE」というキーワードが全く出て来ないので今回の記事からは割愛しております。

【シリーズ四作目 EVE The Fatal Attraction】

■安藤美佳・美紀

 エルディア政変時の混乱に紛れて、元情報部員の安藤によって国外に連れ出された双子のEVE。ADAM作中では双子のクローン実験体というくらいの存在でしたが、TFA作中では他人の記憶や意識を明確にビジョンとして捉えることの出来る異能の持ち主という設定が追加されており、その特殊な力で小次郎の夢の中に干渉するようなシーンがあります。その異能ゆえに他人の感情や意識を必要以上に受容してしまう理由から安藤は双子を屋敷の外に出さないように匿っていたため、精神年齢の方はやや幼く育ってしまったようです。

■藤井ユカ

 安藤と同じく元エルディア情報部員だった藤井正雄が国外に連れ出したEVEの一人。他のEVE被検体のような特殊な力を有しているわけではなく、一人の少女として普通に日常生活を送っていました。しかし同じEVEである美佳・美紀姉妹や美村貴史と出会うことで特別な感情や強い共感を抱くような描写がありますので、ひょっとしたらこの共感能力こそが彼女の異能なのかもしれません。ADAM作中ではEVEクローンの一人という説明はされていませんでしたが、TFAでEVEであるという設定が追加されています。

■美村貴史

 安藤と同じく元エルディア情報部員だった美村が国外に連れ出したEVEの一人で、確認出来る中では唯一の男性クローン。普通の少年として育てられていましたが、育ての親である美村夫婦は彼を追うプリーチャーに殺害されてしまいます。その後は成り行きで殺し屋のブレードと行動を共にしますが、殺しの現場に立ち会ったことで彼の中にある「殺人に特化した」EVEとしての異能が覚醒。自らの存在意義を知った彼はブレードの下を去り、ラストシーンで来日したプリシア暗殺の実行犯として再登場します。

 残念なことにTFA後半は容量や納期の関係で彼関連のストーリーの大部分が未収録となってしまい、上記の説明も大半が想像で補完した内容なので詳細については分からないことの方が多いキャラでもあります。ちなみにADAM作中では名前の無い状態で登場。「唯一の男性クローンがプリーチャーに襲われる」シーンで続編を示唆したようなエンディングを迎えます。

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■来栖野亜美

 ADAMの設定では旧エルディア情報部員で、政変時に当時の上司だった安藤と共に日本に戻って秘書兼愛人として過ごしていました。TFAでは安藤の秘書という設定こそ引き継ぎましたが、彼女もまたEVEクローンの一人として登場します。EVEの始祖でもあるアルカ・ノバルティスの記憶を継承した彼女は優れた科学者でもあり、後に生み出されたEVEたちの母のような存在として彼女たちの監視や保護に当たっていました。TFA作中では美佳・美紀姉妹と美村貴志を引き合わせるシーンがあるなど保護されたEVEたちのために動いていたようですが、このあたりは安藤の影響も少なからず受けていたようです。

 burst事件から四年が経過する中でEVEの保管・管理はプリシアの手を離れて「リリス科学研究所」という民間研究所に移管されており、亜美は同研究所の所長としてパトロンであるシュミットの意向に従って来ました。しかし富の独占と機密保持を目論むシュミットはプリーチャーを雇ってエルディア政変時に漏洩したEVEたちの殺害を指示するなど、私利私欲で動きEVEを道具としてしかみなさない彼の存在は亜美にとっても好ましくなかったようで、ついに亜美はシュミットを見限ることを決意。彼の殺害と彼亡き後の研究所のパトロンの座に就くことをまりなに持ち掛けます。

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■六条夕子

 「リリス科学研究所」で生み出されたEVEクローンの一人。実験体として過ごしてきた美佳・美紀たちとは異なり、彼女は既に商品として派遣されており、TFA作中ではプリーチャーをサポートするように命じられていたようです。パスポートや戸籍の偽造、出入国の手続き等の面倒な事務作業を完璧にこなす処理能力を植え付けられたクローンであると推測出来ますが、反面人間的な感情の露出や起伏が皆無に等しく、主人の命令をただ聞くだけの存在として描かれています。

 彼女もまた関連シーンのほとんどがカットされている可哀相なキャラ。彼女の死をプリーチャーが看取るシーンがありますが、前後の経緯が不明のため作中でもかなり影の薄いEVEとなってしまいました。

……

 という感じでざっくりと「EVE」についておさらいして来たわけですが、新作rebirthではどのようにストーリーに関わって来るのでしょうか。楽しみにしつつ、クリア後しばらくしてからそちらもまとめてみたいと思います。
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2019年04月20日

コードネーム「EVE」についてB

 新作発表までに「EVE」についてまとめようという駆け足企画第三回目は、burst二年前設定で後発リリースされたEVE ZEROについて。軽い気持ちで手を出したら相当複雑だったので時間を食ってしまいました。ZEROの難解設定は未だに色褪せないですね。

【シリーズ三作目 EVE ZERO】

 burst事件より二年前を描いたZEROでは当然「EVE」という名のクローンはまだ誕生していないので登場はしませんが、後に「EVE」へと繋がるであろう設定が色々と追加されていますね。これらは後付のプロトタイプ設定ということで遡ってburst作中で考慮されるようなものではありませんから、少し複雑なのが特徴にもなっています。

 以下はZERO作中に登場する遺伝子関係の用語解説です。

■XTORT

 研究のコンセプトは「拒絶反応を起こさない移植用臓器とそれを提供するためのクローン体を作る」技術。脳神経学、ナノテクノロジー、遺伝子工学、量子力学といった最先端医療と科学の結晶で、小次郎の父親である天城健が研究の第一人者でした。

 クローン関連の研究は順調で臓器の複製や人間の器官を別の物質から精製する方面での成功を収めていましたが、人間の持つ免疫機能によって臓器を移植した際に起こる拒絶反応を完全に取り除くことは出来なかったため、「誰にでも移植出来る」方面の研究は躓いていたようです。しかし研究生だった榊原素子がどんな遺伝子とも共存できる特殊な遺伝子「ブリンガー」の持ち主であったことが判明すると研究は一気に加速。彼女の細胞を使用することでXTORTの研究は実現可能な領域にまで到達します。

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 ↑は父親である天城健氏の遺したXTORTの論文を、その息子である小次郎が発見したシーン。ちなみに「XTORT」は造語で、言葉の由来は英語の「EXTORT」より。意味は「奪い取る、強請り取る、強要する」で本来は物騒な意味合いで用いられます。ZERO作中の一連の事件を暗示するような感じですね。

■ブリンガー

 ZERO設定資料によれば「XTORTと同じ遺伝子配列を持った特殊なDNA。どんな遺伝子とも共存できるという特徴があるため、この遺伝子を持つ人間の臓器は無条件で誰にでも移植できる」とのこと。天城健研究室の研究員だった榊原素子がこの特殊な遺伝子の持ち主だったので、その子供であるトア、アルカ、榊原真もこの遺伝子を有しています。

 作中より前の時間軸に於いて政界の大物・葉室銀の末期がん治療のために榊原素子とアルカの臓器が移植されており、また作中ではフィルブライト財閥のトップ、シェリダス・フィルブライト延命のためにこのブリンガーに白羽の矢が立つなど「オールマイティーな臓器移植」の一点が強調されていますが、実はこのブリンガーの持ち主は記憶や意識も共有していることに被検体として生かされ続けているアルカは気付き始めており、これがZERO作中に於ける一連の殺人事件へと繋がることになります。

 物語終盤、真とトアは命を落とし、研究所地下で生命活動を維持されていた榊原素子も死亡。ブリンガーの存在はこの世から消え去ってしまいますが、死亡したと思われていたアルカは密かに源三郎と接触しており、アルカの中のブリンガーと共にXTORTの研究成果はエルディアへと渡ります。これが後に「C計画」へと繋がり、そして「EVE」へと引き継がれていく…というところでZEROのストーリーは完結します。

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 上に述べた通り、一連のこの設定は先にリリースされたburst作中では当然登場しない設定になりますが、18禁作品だったADAMにこのZERO設定を踏襲して作り直されたTFAがこの後に発売されます。というわけで次回は現状では時間軸的に最も新しいTFAについて触れて参ります(※EVEジェネは除く)。当時ドラゴンボールのベジータのセリフを引用して「EVEのバーゲンセール」とまで言われたほどわんさか「EVE」が登場しますのでお楽しみに!
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2019年04月11日

コードネーム「EVE」についてA

 前回に続いて新作発売までにシリーズ各作品で登場した「EVE」についてまとめております。今回はburst事件から三年後を描いたLostについて。本作ではクローン体としての「EVE」そのものに焦点が当たります。

【シリーズ二作目 EVE The Lost One】
 
 プリシアの指示でエルディア王宮に安置されていた「EVE」ですが、高度な生体テクノロジーの結晶でもあるが故にそれを保管・秘匿するだけでも相当な設備や費用が必要でした。「EVE」を巡る一連の秘匿事項についてはプリシアとしてもいささか扱いに困る代物だったようで、真相を公開出来ない中の限られたリソースでは解体された科学局の全容把握などもままなりませんでした。桜把が入手した新薬ADDについての研究データも、こうして外部に漏洩して闇ルートに出回っていた「EVE」の研究成果の一つだったようです。

 物語の序盤ではアルタイル社と望月研究所が秘密裏に研究していた新薬ADDの全容把握がストーリーの中核となりますが、桜把の転落事故や内調職員見城の米国防省への転身などの混乱を経て、日本からエルディアへと舞台を移しながら新薬ADD入手のキーとなるクローン体「EVE」の争奪戦へと発展。そして物語後半ではその裏に隠された殺人ウイルス「Lost One」の存在が発覚し、杏子、見城、モニカ、そして一命を取り留めながらも狂気に至った桜把らを中心にストーリーは展開されて行きます。

 という感じでLost作中に於ける「EVE」とは一人の人間ではなく、特殊な遺伝子を有する生体テクノロジーの粋という一個の個体として扱われています。物語終盤に真弥子が目覚める展開もありますが、真弥子の意志や視点に特にスポットが当てられるわけでもありません。これがburstを経験したファンにとってはかなり抵抗のある部分で未だに厳しい評価を覆せないでいるわけですが、burst事件を経験していない杏子や見城からすれば当たり前のことでもありますので、主人公を変更することによって「EVE」を壮大な舞台装置として扱うという本作の意図がイマイチ響かなかったということなのかもしれませんね。

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 ちなみにLost作中に登場する薬品やウイルスについてのまとめは以下の通りです。
 
■新薬ADD

 人間の免疫機能を飛躍的に高める効果があり、これを利用することで病気の治療や予防に絶大な効果が見込めるという夢のような薬品。争奪戦に勝利したプリシアが一部の企業や軍部による研究成果の独占を阻む意図から新薬ADDの全世界への解放を宣言します。

 「EVE」脳内にある前国王の記憶部分から精製される薬品とのことですが「記憶部分」ということは海馬とかの脳細胞でしょうか。それがまたどうしてヒトの免疫機能を飛躍的に高めるかというメカニズムについての説明はありませんが、驚異的なスピードで増殖する特殊な遺伝子であることは作中でも説明されます。

■「記憶」(メモリー)

 死者を呼び覚ます薬。「EVE」を眠りから目覚めさせ、投与することで前国王の記憶部分からADDの製造方法を聞き出すための薬品とのことですがメカニズムについての説明は無し。「EVE」が保管されている特殊な液体の中に数滴ぴちょんと垂らすとあら不思議!「EVE」は三年間の眠りから目覚めることになったのです……と書くと悪意があるように見えますが、実際にこういうシーンがあるので仕方ないですね(笑)

 殺人ウイルス「Lost One」の存在を知った望月研究所の研究員・瀬野尾が持ち出して恋人である鈴田夏海に託しますが、そのために夏海は桜把によって殺害されてしまいます。

■「Lost One」

 新薬ADDにも用いられた驚異的なスピードで増殖する「EVE」の遺伝子の特性を転用して作られた生体兵器ウイルス。感染後は昏睡状態に陥り、三日後に死亡してしまうというとんでもない殺人ウイルスです。身体に変容を来すわけでもなくただ単純に眠りに落ちてそのまま死に至るため事態の発覚が遅れてしまう点と、水を媒介とするため容易に感染経路をコントロールして出来るのが兵器としても優秀な点なのでしょう。

 エルディア科学局の「EVE」研究チームの中にはモニカの兄のようにアメリカからスカウトされた人物も在籍しており、「EVE」の開発段階に於いてはその特殊な遺伝子を用いて生体兵器への転用も考えられていました。彼らの中には密かにアメリカに研究データを持ち帰った者もいたようで、後に「Lost One」へと繋がるこのウイルス兵器の開発には米軍研究機関も関与しており、その存在は米国防省の手によって秘匿されていました。モニカが新薬ADDの奪取任務に就いていたのもこの殺人ウイルスの存在を公にさせないためという目的からです。

 しかし桜把は望月の報告からこの殺人ウイルスの存在を知り、富の独占を目論んで密かに自力での「Lost One」の開発と培養を進めていたようです。ゲーム終盤では狂気に至った桜把が日本とエルディアの一部で水道水に混入したことで感染が拡大。氷室も感染してしまいました。

■「Lost One」ワクチン

 マイナの理論を基にして作られた「Lost One」用のワクチン。殺人ウイルスにも組み込まれた驚異的なスピードで増殖する「EVE」の特殊な遺伝子を利用し、「Lost One」の成長スピードを上回るアンチウイルスワクチンを精製するというもの。つまり「EVE」によって生み出された殺人ウイルスを、同じ「EVE」の遺伝子を利用することで鎮めてしまうというわけで、新薬ADDとは兄弟関係にあるようなワクチンでもあります。

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 次回はシリーズ三作目にしてburst以前を描いたZEROについてまとめて参ります。正確に言えばZERO作中には「EVE」は登場していないんですけどね(笑)
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2019年04月08日

コードネーム「EVE」について@

 今回は物語の核心部分、クローン体「EVE」についてまとめてみます。新作を前にシリーズを通しての位置付けを復習してみましょうという感じですね。当然ながらストーリーの重要なネタバレを含む内容の記事になっておりますので未プレイの御方はご注意を。

 ちなみに作中時間軸的にはZEROからスタートしますが、今回は後付け設定の変遷にも触れますのでburstからのシリーズ順で触れて参ります。今回はシリーズ原点のburst errorについてになりますね。

【シリーズ一作目 EVE burst error】

 「EVE」というのは実験体を呼称する際のコードネームですので、ゲーム本編で判明する正式名称は「有機生命体μ-101」ということになっています。ご存知の通り、死亡したエルディア前国王の数値化した記憶の移植先として人工的に作られた人間のクローン体で、御堂真弥子の正体でもあります。

 研究を進めて来たのはエルディア科学局で研究の中心人物はドールマン=孔。詳細はちょっと前に描いた「burst error前夜」という記事で触れていますが、とにかくこのドールマンがいわゆるマッドサイエンティスト一歩手前の天才科学者だったようで、記憶の数値化とか人造クローン研究に立ちはだかる倫理の壁の問題は屁とも思わずに、ただただ望まれるがままに研究を進めそして実現させました。この狂気の研究を後押ししたのは死の恐怖に怯え常軌を逸したとされるエルディア前国王であり、ドールマンのために各国の研究成果を搔き集めて来たのがエルディア情報部でした。

 しかしこの実験も政変時の混乱に巻き込まれてしまい、完全な成功を収めぬままに頓挫してしまいます。その後御堂は前国王の意志を継いで極秘裏に研究を進めて来ましたが、やはりドールマンを失ったことで結局完全な成功には辿り着くことが出来なかったわけです。特に記憶の固着と維持の面での問題が露わになったのは、勿論そこに真弥子自身の意思が大きく関わったこともありましたが、そもそも「死者の復活、永遠の君臨」という夢物語を実現しようとしたことが過ちであったから、なのかもしれませんね。

 トリスタン号と共に海の底に沈んだ「EVE」はその後エルディアの手によって回収されますが「EVE」は既に機能を停止しており、御堂真弥子も目覚めぬままにエルディア王宮に安置され、研究成果と共に凍結されることとなります。

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 ちなみに作中終盤ではまりなに「μ-101の研究成果を確認。可能であれば回収」という任務が下されますが、エルディア情報部が秘匿していたこの研究成果に政府としても興味を示していたような描写があります。後にZEROではこの辺の調査を陸幕が主導していた記述が追加されますが、burst作中に於いてはあくまで上層部の思惑としてさらりと触れられる程度。まりな本人としても任務は任務、上の思惑は思惑というスタンスでいつも通り任務を遂行するだけという決意が語られています。

 もっとも、その研究成果がまりなが守りたいと願った真弥子本人であったことには相当ショックを受けたようで、後のLostではburst事件後に教官職に退いたという設定が付くほどになりました。そのまりなが一年後の新作rebirthではどういう心境で任務にあたるのか。新たな「EVE」と出会うのか、「EVE」との記憶にどう向き合うのかに注目したいですね。

 次回はburst三年後にあたるLost One作中に於ける「EVE」について。このburst→Lostの流れの中でダイナミックに展開された次作の設定は、それはもう当時から相当批判の声も挙がったものですが、ま、それもまた『EVE』シリーズの醍醐味でもありますので、穏やかな心で一つ宜しくお願い致します(笑)
posted by talk at 00:27| Comment(0) | EVE&剣乃・菅野 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする