2008年10月03日

こんにゃくゼリーとバナナとビル火災

 こんにゃくゼリーで一歳児が喉を詰まらせて死亡した事件を受けて、新設された消費者庁が初めてと言っても良いくらいにはりきってあれこれ頑張っているみたいですが、ヘタしたらこんにゃくゼリーの製造禁止という事態も起こり得るかもしれません。

 いや、もし仮にそうなったとしたらこれはスゴイことですよ?食べ物である以上、咀嚼が不十分であったり食べ方に問題があればどんな食べ物でも窒息死の可能性はあると思いますが…特にこんにゃくゼリーは数年前の同じような事件を受けて「幼児やお年寄りに食べさせないで下さい」という注意ロゴが記載されているにも関わらず、今回の事件ですからねえ。そして引き合いにだされるお餅の喉詰まらせですが、これはこんにゃくゼリーなんか比較にならないくらい昔から「お年寄りはのどにつまらせやすい」と言われて注意されているにも関わらず、毎年毎年死亡事故は起きてますからねえ。

 となると、やはりこれはもう「自衛」の問題では無かろうかと私は思います。幼児やお年寄りのようにその自衛の意識が自身で十分に出来ないのであれば、家族や保護者が彼らに注意して自立できない自衛を支えてあげなくてはならないのでしょう。

 折しも世間では大阪の個別ビデオ店の火災による死者のニュースが騒がれておりますが、そのニュースでは某コメンテイターが「法律が現実に追いついていない以上、宿泊の際に非常口を確認するなどの国民による自衛の意識が重要になってきます」とコメントしてました。ま、こんにゃくゼリーも同じですよね。

 幾ら法律や規制が厳重化されようとも、生きている以上は例えどんな些細なことにでも重大な事故に繋がる可能性は現実に存在し続けます。こんにゃくゼリーがもしこの世から無くなったとしても、大きさや質感が同じで、材料がこんにゃくじゃないゼリーはまだ残りますしさ。消防法や建築法をがっちがちに強化してもホテルで宿泊する人がゼロになるわけでも、火事になる可能性がゼロになるわけでもありません。

 そして世の中ではバナナダイエット情報でバナナが品薄状態になっているとか。数年前に納豆ダイエットで少しは「情報を疑う」というリテラシーが養われたかなと思った矢先の似たような狂騒劇ですからねえ。いやはや。なんだかなあ。

 とまあ、こんなこと書かなくても現代人は非常に賢いですから皆様一人一人は既に言われるまでもなく…だと思いますが、これが「大衆」となるとそうではなくなるわけでして、大衆をターゲットにするマス・コミュニケーションも相変わらずに行政の責任と対応の遅さを指摘し続けます。そのくせ政治の話題になるとしれっと「もう政府には期待できない」なんてコメントしますからね。どっちやねん、みたいな(笑)

 意見を持つことは非常に重要で素晴らしいことだと思いますが、そろそろそこから一歩先に進むことを意識しなくてはならないのでしょう。「より多くの意見を持つために、より多くの、より正確な情報を」そしてそれらを咀嚼する力。

 食べ物をそのまま呑み込んだら喉に詰まらせます。ちゃんと咀嚼して食べやすい形にしてから呑み込む。噛むのも呑み込むのも自分の力です。こんにゃくゼリーと同じですね。
posted by talk at 03:21| Comment(0) | 時事ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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