2010年03月30日

PSP版burst記02

 プロローグ的な初日も終わり、いよいよ小次郎の依頼とまりなの任務が本格的に動き始める12月3日。やはり原作との相違点、文章量も相当なことになって来ました。次回からは小次郎編・まりな編に分けて書くことに致しますが、今回は両方まとめて一気に行きますので、じっくりと腰を据えてご覧下さいまし〜。

100330.jpg

 松乃さん、ありがとう…そして、さようなら…

 ネタバレ注意!苦手な御方は注意してお読み下さい。

【小次郎編 12月3日】

 前日の導入部分から一夜明けて、孔からの依頼やプリシアとの出会いなど目まぐるしくストーリーが進行していく小次郎二日目。変更点もかなり多く、やり取りによってはまったく別人が喋ってるかのようなシーンもあります。箇条書きも多いので長文覚悟でどうぞ〜。
 
・新キャラ:伊吹多聞
 所轄所の刑事。桂木探偵事務所からの知り合いで情報提供、捜査協力等の繋がりがある模様。彼からアクアが殺されたという情報が持たらされる。

・今のところのアクアの素性はアメリカ国籍のショービズ関係の女性。首相の身分を隠してアメリカ留学してたか大幅に設定変更されたか。ちなみにアクア・スティル・ロイドではなく、アクア・ロイドに名前が短縮。
 死因はナイフで首をばっさり。プリシアと同じく左右の瞳の色が違う設定に。

・茜、菜食主義者撤回。普通にハンバーガー食べてます。小次郎の喫煙嗜好といい、細かい部分のキャラ設定の変更が目に付く感じ。

・孔の依頼。シルクスクリーン絵画ではなく、宝剣に埋め込まれているサファイアの探索依頼に変更。
 
・グレンの外見大幅変更。細身の体に、ピッタリした白ジャケットとパンツ。時代を反映して電脳世界に精通という紹介に。

・氷室登場シーンはぶつかってパンツ丸見えでは無くなってる。
 塀から降りようとしていた氷室に小次郎がぶつかるというわけのわかんないシチュエーション。つんつんで突っかかってくるやり取りは皆無で、かなり淡々と喋るキャラに。

・新キャラ:アキ
 桂木探偵事務所の所員で小次郎の元同僚。事務所の苦しい台所事情や所員が次々と居なくなっていく現状を小次郎に愚痴る。

・桂木探偵事務所に「シンゴ」となのる男から依頼の電話。「鈴木」の紹介とのこと。電話に出たのは電話の対応で忙しかった所員のアキに代わった小次郎。

・プリシアが小次郎の事務所に勝手に上がり込んでるという展開に。暴漢に襲われていたのではなく、「プリシア様」と呼んでいた黒服に追われていたのを小次郎が助ける
 その後姿を消してしまうが、事務所に戻ると勝手にシャワーを浴びていた。

・プリシアでは呼びにくいので小次郎がプリンと呼ぶことに。性格はかなり変更。小次郎しゃま〜と子犬みたいに懐くプリン像ではなく、のほほんとしながらも人をはぐらかすような感じ。


 と、変更点を箇条書きするだけでこのボリューム。相当の変更が為されているのがお分かり戴けるかと思います。

 まず、新キャラの伊吹刑事。探偵モノと言えば犯罪がテーマになるだけに刑事が付き物!という定番があるんですが、EVEではまりながそれに似たようなポジションに居たためにいわゆる刑事キャラというのは居ませんでしたが、今作ではスムーズに話をナビゲートする意図からかベテラン刑事の伊吹というおっさんキャラが追加されました。今のところ派手にどうこう活躍するような印象はなく、単純に殺人事件の情報などを小次郎に教えてくれるという感じですね。桂木探偵事務所時代からの源三郎とのコネがあるという設定なので、弥生や二階堂とも顔見知りの刑事さんです。

 小次郎編開始直後に小次郎と関係を持ったという劇的な変更を見せたアクアですが、そのすぐ後にいきなり殺害されてしまうという不憫な役回りになってしまいました。開始直後の殺人ということでほとんど謎のままに事態は進みますが、小次郎としても一夜を共にしたという以外の詳しい接点がないために、どちらかと言えば参考人として巻き沿いを食らっているという流れになります。

 その中でも特に大きいのはアクアの瞳の色の設定。プリシアと同じように左右の瞳の色が違うという、身体的特徴としてはかなり珍しい共通点を偶然にも有しているというポイントが出てきます。この瞳の色の設定はこの後にもまた出てきますので、原作でほとんど触れられてこなかったこの部分に今作では大きな意味を持たせようとしているみたいですね。

 さて、この後に茜からの紹介で孔からの依頼を受けるという流れになりますが、それ自体の変更は特にないみたいです。ただし大きく変更されたのがその捜索対象物。原作ではシルクスクリーン絵画の原版=エルディアの玉璽でしたが、今作では宝剣に変更されており、その柄部分に埋め込まれていた200カラット相当のサファイアを探すことになります。この宝剣への変更が連続殺人事件に使用されるナイフと被らせてくるという意図かと思います。後にこの宝剣は「青の宝剣」と「緑の宝剣」の二振り存在することが判明されますので、そのどちらか或いは両方が実際に犯行に使用されるということになるんでしょうか。

 そして桂木探偵事務所にかけられた「シンゴ」と名乗る人物からの依頼電話。この時点では特にここから話が展開される流れにはなりませんが、この翌日にこの新キャラ絡みで大きく事態が動くことになります。

 その他は細かい変更点がちらほら。しかし茜やプリシアのとこでも書いてますが、キャラの細かいセリフや描写がかなり変更されており、原作のこのキャラはこんなこと言わないだろー?的なことを平然と言っちゃう的な箇所が結構多いのでこれが地味ながらかなり応えるポイント。

 茜の菜食主義者、小次郎のタバコ嫌いな点など、それ自体はストーリーに影響するようなエッセンスではありませんが、作中でのセリフ以外でのキャラを象るパーツとしての重要な要素が、残念ながらごりごりと変更されております。新しく描かれたキャラから感じる違和感は決してグラフィックの変更からだけではないんですよねー。それが良い方向に作用していればリメイク作品としては成功したと判断できるんですけど、どうも悪い方向にしか感じられないのが今作の大きなポイントだと思います。恐らく物語が進行して緊迫したシーンの連続になった時に、こういうのがじわじわと押し寄せてくるんじゃないかなーと危惧しておりますが、どうなることやら…

【まりな編 12月3日】

 真弥子のボディーガード任務が開始されるまりな二日目。日中のほとんどを学校内で過ごし、学校内の雰囲気や真弥子の性格などを噛み締めるような確かめていく任務初日となりますので、全体的な流れはスロー気味。ストーリー的な変更点も小次郎と比べると随分少ないですが、松乃さんの代わりとなる雪乃や、全く立ち位置が変わった氷室など、キャラの変更点はかなり目立ちます。

・新キャラ;松苑雪乃
 養護教諭でまりなの案内役。口調や性格はおねーさんな感じで雰囲気は全然違いますが、ポジション的にやってることは松乃さんと一緒。

・シリア、リストラ回避!流石に”爆乳”設定は無くなってます。巨乳程度のおっぱいに(笑)

・真弥子の性格はほとんど原作通りだが、やはり岡本麻弥の偉大さがよくわかる…演技力ってほんと重要。今のとこただのむかつく少女でしかないのが辛い。そして私服ダサ過ぎ(笑)。胸にダイヤ柄のあるカーディガン羽織ってるって、どこのおばさんじゃい。

・氷室は「影が薄い」というのかパーソナリティになってるようなキャラ。しかも潜入捜査員じゃないからか真弥子の友達という設定に。今作一番の別人設定候補。


 ストーリー的に、つまりまりなの護衛任務内容的には原作と変わってませんので全体的にはほぼ同じ流れ。真弥子は岡本麻弥の演技力の偉大さに改めて気付かされます。最初はまりなを嫌って憎まれ口も叩く真弥子ちゃんですが、どうも単なるこっちの言うことを聞かないただのムカつく女の子にしか聞こえないという悲しい変更点。小次郎の方でも書きましたが、この辺のキャラの造形というのは相当原作より劣っていると思われます。多分選択肢による文字情報の減少というのも大きく影響しているんじゃないかとも思うので、ムダを省いてスムーズになった代償でキャラの魅力を象る情報も省いてしまったのかもしれません。勿論それだけじゃあ無いんですけども。

 新キャラの雪乃は落ち着いていて余裕のあるおねーさんキャラになってます。今作はどうもまりなの格好良さが大幅にダウンしてしまっていて少々軽薄そうな印象すら感じてしまうので、なんだかこの雪乃の方がよっぽど落ち着いた女性に見えてしまいます。松乃さんと比べると勿論ですが、妙に落ち着いていたりするので何かしら裏があるんじゃないかとも勘ぐってしまうほど。もしそういうのが無いのであれば、まりなのマイナスで相対的によく見えているということなんでしょうねえ。とほほ。

 その中でも群を抜いて別人に変貌を遂げているのはやはり氷室。この時点ではあまり話す機会もないので印象程度の情報しかありませんが、それでも真弥子とは友達の間柄で、真弥子が氷室のことを「恭子ちゃん」と呼ぶのには相当の衝撃を受けましたねえ。この後ストーリーが進むに連れて氷室も物語の中心部分に関わるようになってきますが、今作ではそれをどのように導入していくのか。どうもこのまま行くとかなり嫌な予感しかしないのですが(笑)

……

 流石に物語が始まると変更点・相違点もかなり多くなって来て、小次郎編とまりな辺の両方を一つの記事にまとめようとすると相当の文章量になってしまいますので、次以降はそれぞれを分けて紹介することに致します。物語が進むに連れて原作との相違点も次々と出て来ることになるでしょう。戦々恐々でプレイして参りたいと思います。
posted by talk at 23:03| Comment(6) | 【PSP】burst error EVE the 1st | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
すごい変わりようですね
なんかもう前作と設定変わりすぎて
LOSTONEの時ぐらいの衝撃です

そろそろ我等の香川さんの出番ですね
Posted by 曹長です at 2010年03月31日 00:19
>曹長様

 まだ私は未クリアなので確認はしておりませんが、どうも続編を匂わす描写があるみたいで、調子が良ければ&このまま突っ走れば続編もリメイクするかもしれません。前の記事でも書きましたがむしろロストのリメイクには興味あるんですけど(笑)

 そして今作の香川さんはグラフィック上はただのケバいおばさんなのでストリップしてくれてもあんまり嬉しくないかも〜。それ以前にストリップしてくれるかどうかも結構微妙ですが、CERO規格とやらの実力を見せて貰おうじゃないの。
Posted by talk(管理人) at 2010年04月02日 15:42
こんばんわ。
いつも楽しく拝見させてもらってます。
久しぶりにEVE熱が出てきたのですが、サターンは壊れWindows版は貸したまま行方不明になったので(PS2版は声も絵も違うので持っていますがやる気にならず)それなら新しいPSP版でもやってみようと思いました。
本編クリアしました。
プレイが進むたびに怒りが増幅されます(笑)なぜこんなものを作った?と・・・。
設定、キャラデザ、音楽、シナリオ・・・すべてをこうも改悪することに何のメリットがあるんだ・・・。
続編を匂わす描写は・・・思わず「うぁ、ありきたり!」って思っちゃいました。

俺的にはLOSTONE以上の衝撃でした。LOSTの時は、『名作の続編だから・・・』とあきらめもついたのですが・・・。
とても悲しい気持ちでいっぱいです。ニュージェネレーションには今後を期待させてもらったのに・・・
Posted by akira at 2010年04月02日 18:34
まぁ、それ(昔)を知ってこれ(今)に手を出すとどうしても比較対象思考になってしまうのは仕方の無い事ですね(それが気に入らなくてこれに手を出すなんて事は通常無いのでさらに思いが入りやすくなる) それを踏まえてそれはそれ、これはこれでどう見れればよいかと、買ったからには楽しまないと損だし。(但し、自分の基本思考がその時その時に作りたいように作るべき+ポジティブ思考なので悪く言うという事が出来ないw)

それを知らないでこれをやった人の感想を聞ければ良いのですがなかなか見つかりませんからね。とりあえず「ぼくのだいすきな○○」って感じの腐った思考にだけは落ちない様に注意してお楽しみくださいませ。
Posted by MkU・竹 at 2010年04月02日 21:24
>akira様
>MkU・竹様

 私は忙しい&レビュー書きながらプレイなのでまだクリアまでは読み終えてはいませんが、やはりEVE好きの御方からは厳しい意見が出てますねー。

 原作と比べてグラフィックの変更は面食らいますし、設定変更とストーリー変更も原作と比較すると気になる点が多々あります。しかしそれらが決定的なマイナスポイントというほどではなく、確かにMkU・竹様の仰るように前向きな姿勢という点で評価出来る箇所も勿論あるのですが、やはり原作と比べると決定的に違う点がありますね。

 論理的ではなく感覚的な表現で申し訳ないのですがPSP版は全般的に「薄い」です。原作は名作とまで言われるほど内容が評価された作品ではありますが、同時に剣乃作品の割と初期頃の作風と言うこともあって、大きな魅力に溢れていたと同時に結構設定や辻褄の粗も存在していた作品だったと思います。しかしそういう部分があったとしても、それらが霞んでしまうくらいの勢いがありました。

 PSP版はストーリーを組み直したことによって、割と時間軸やキャラの設定自体の粗が綺麗に整頓されたのはされたのですが、それだけに何だかakira様の仰るような「ありきたり」なセリフや言動も目立っているように思います。没個性とまでは言いませんが、キャラの持つ濃さ…ある意味ではくどさだったかもしれませんが、そういったものが恐らく意図的に削られたのではないかと、私は感じております。

 これには携帯機での移植ということもあって、まず何よりもプレイの快適さを優先した結果、コマンド選択式という方式を排除して、ボタンを押すだけでサクサクと話が進行していくビジュアルノベル方式に切り替えたという部分も実はかなり大きく影響していると思いますし、まあ、もっと言うと時代の流れ的なものを考慮しての改編ということもあるんでしょうね。

 実際に原作のburstは15年も前の作品になりますから、ベタ移植しただけではまず何よりも古臭さが目立ったでしょうしねー。一度PS2でリメイクした作品を再度携帯機でリメイクするというコンセプトを鑑みると、こういった変更は自然だったとは思うのですが、その代償として原作の持っていた熱さや濃さを削ぎ落としたのではないかと思うわけです。そこがファン的には辛いと言うより寂しいですね。「EVEってこんなにサクサク進むゲームだったっけ?」的な違和感がやはりありますもの。

 で、そこまで踏まえた上で、その変更を寛大に笑って許せるクラスの忍耐の歴史を我々EVEファンは刻んで来たんだぞという自負も多少ありますので、今回は変更点にスポットを当てたレビューを書くことに致しました。

 ホントは今回で初めてEVEをプレイした!という御方から感想が戴けると有り難いのですが、まあそういう人は相当にレアだと思いますので(笑)、全般的にはおっさんの懐古レビューになっちゃうのはお許しくださいまし。
Posted by talk(管理人) at 2010年04月03日 16:21
氷室の設定が残っていたら、本部長の「ああ見えて彼女、君より年上だよ。年齢聞くかい?」が更にまりなにダメージを与える素敵なシーンになったのに、残念だ…。
やっぱりやる気が起きないね、PSP版。
せめてクリアー後に声なしでいいから原作が遊べるっておまけでもあれば救いがあるのにね〜。
新規さんは声優ファンがコレクターアイテムで買うぐらいしか期待できないよね…。
Posted by 光軍人 at 2010年04月06日 18:19
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]