2010年04月07日

PSP版burst記03

 年度初めの忙しさで前回から少し間が空いてしまいましたが、今回もPSP版と原作の相違点を細々と書いて参ります。

 基本的にPSP版は選択肢が無いのでボタンを押して文章を読むだけの操作なのでサクサク進みますから、皆様の日記等でもクリアしましたという御方の感想をちらちらと拝見致しております。概ね予想通りのがっかり空気が漂ってまして、なかなかモチベーション上げてプレイするぞ!とならないのが辛いのですが(笑)、ま、そこはそこ、頑張ってプレイして行きたいと思います。

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 ちなみに文章量が多くなって来ましたので今回から小次郎編とまりな編を分けて書くことに致します。そしてこの唐突な鰹節の画像については後述の文章でご確認下さい。涙出ます(笑)

ネタバレ注意!苦手な御方は注意してお読み下さい。

 孔からの第一の依頼を終了はしたものの、また新たな謎と事件の影を感じ始める小次郎…という感じの12月4日ですね。物語が動き始めるためかなり変更点も多くなってきています。

【小次郎編 12月4日】

・早朝、刑事伊吹の訪問で、カノーパスホテルで殺人事件が起きたことを知らされる。

・新キャラ:青海(おうみ)慎吾
 桂木探偵事務所に依頼してきた「シンゴ」と同一人物かと思われ。今をときめく若手俳優という設定。カノーパスで変死死体として発見される。前日のアクアと同じホテルで、喉を掻き切られる同じ殺され方。

・青海慎吾殺害を報じるワイドショーのテレビ中継画面に二階堂の姿を発見。何であそこに居るの?
 
・慎吾は有名人だったので普段の外出時は変装をよくしていたらしい。変装時の定番は左右色違いのカラーコンタクトで左右の瞳の色を一般人のように同じにしていた。つまり、青海慎吾は生まれつき左右色違いの瞳の色を持っていた。前日に殺されたアクアとの共通項に偶然ではないものを感じる小次郎と伊吹。小次郎はこの時同じく左右の瞳の色が違うプリシアとの共通項に気付き不安を覚える。

・携帯にグレンから連絡。孔から捜索を依頼された宝剣エルディア国家に繋がる宝剣で、は「青の宝剣」と「緑の宝剣」の二振り一対の宝物と知らされる。

・エルディア外国人学校図書館で氷室と再び出会う。氷室は司書の手伝いをしているとのこと。図書館の利用者アンケートに答えてプールの入場券を貰う。「私立探偵」という職業の小次郎に興味を持つ氷室。

・二階堂の携帯端末からデータをコピーして中身を閲覧。原作でシステム手帳をくすねた時のやり取りがコレ。「A」という人物名がよく出てくる。鍵を預かるとか色々。原作の「M氏」=御堂ではなさそう。

・孔宅で依頼物のサファイアを発見。キーとなるセンテンスは「日本人には馴染みが深いが、外国人には馴染みが薄い」。お歳暮の中の鰹節の中から宝玉を発見。外国人の孔には鰹節の製造過程や堅さがピンと来なかったので、この中に宝玉があるとは考えが及ばなかったという感じ。それにしても二段底のトリックがまさかの鰹節とは…!

・新キャラ:ネル
 水着を買って喜ぶプリシアに水を差すようにプリシアを呼び止めるメイド。「プリシア様」と呼んでいるのと、これまでの会話の節々から察するに、小さい頃からの従者で姉妹のように仲が良いという感じ。

・プリンとプールに。真弥子を助け出すシーンはそれほど変わらず。まりな編と同じくここがサイトチェンジ箇所。危ないところを助けてくれた小次郎に、真弥子はちょっと惚れた模様。後の「結婚して下さい」宣言の唐突さを緩和するための伏線脚色な印象。

・夜、事務所から居なくなったプリンを探す途中で桂木探偵事務所に立ち寄り、二階堂と弥生のシーンを目撃。二階堂から弥生の好意というベクトルは原作のままだが原作の、小次郎を忘れる為に二階堂に乗り換えようとしたけど云々な感じは無くなった模様。




 初っ端は新キャラ…と言ってもいきなり殺害されてますが、青海慎吾の殺害報告から始まります。アクアやプリシアと同じく左右の異なる瞳を持つ人物が殺害されるという、原作にはなかった謎めいた設定にアレやコレやと予想を立ててみますが、恐らくクリア後の源三郎シナリオで登場して明らかになるエピソードだと思いますので、小次郎編ではあまり触れられないかもしれませんね。

 ここからはほぼ原作に沿った展開でストーリーが進みますが、今回一番の衝撃変更点は何と言ってもこの鰹節でしょう。シルクスクリーン絵画が200カラット相当のサファイアに変更された時点で当然隠し場所のギミックも変更されるだろうとは思っていましたが、それにしてもまさかお歳暮の中の鰹節の中というのはちょっと度肝を抜かれましたね。もちろん悪い意味で。

 この変更点の辛いところは、今回のギミックに選ばれた「鰹節」という存在がかなり唐突に登場しているという点でして、何というか色々探した結果に「ここしかない!」という流れで発見したようにプレイヤーが感じられないんですよね。煩雑さもある従来のコマンド選択方式ですが、コマンドを選ぶ際にはそこにユーザーの意思というものが反映されます。

 例えば原作の同じシーンを思い出してみましょう。原作ではシルクスクリーン絵画(の原版)は引き出しの多数ある棚に隠されてまして、何回もコマンドを選ぶ中でペンのひっかかりという異常な点に気が付くという流れになります。一見何の変哲もない棚を試行錯誤しながら何度も出し入れすることで偶然にその特異点に小次郎が気付く…このシーンの一連の流れは文章だけではなく、同じコマンドを何度か選ばせるという状況との相乗効果で演出されたシーンでもありました。

 また、それ以前に、まず窓が怪しいと感じた人は「調べる→窓」を一番に選んだでしょうし、孔や二階堂に不審なものを感じた人は、「調べる」より先に「話す」を選んだと思います。PSP版ではそういう過程が一切無く、垂れ流される文章の中で「ああ、そういえばお歳暮について軽く触れてる文章もあったけなー」程度のさわりの後に「実はお歳暮の中の鰹節の中でしたよ!」と種明かしがされてしまい、「ああそうですかー」なままでシーンと事実が流れていってしまう…そういう印象でした。「鰹節の中」というのは一見バカらしいながらも、確かにある種の意外性もあるギミックだとは思うのですが、それが分かった時の驚きというのは原作でシルクスクリーン絵画を発見した時よりも余りにも軽くなってしまってます。

 これはこのシーンの種明かしに限った話ではなく、キャラの造詣やストーリーの緊迫感、そういった諸々を含めて作品の根幹部分全般に言えるPSP版の余りにも残念すぎる原作との相違点だと思いますので、原作を知っている人は脱力するような失望感を感じてしまうでしょうし、もし今回がEVE初プレイという御方は、もんのすごい軽ぅいシリーズ作品なんじゃないかと思っちゃうかもしれません。



 という、(今のところの)今作一番の問題シーンを切り抜けると、いよいよ初のサイトチェンジ箇所である外国人学校のプールシーンにと移行します。ストーリー的にはまりな編の方がメインなのでこちらではあまり触れませんが、原作との大きな相違点はここで真弥子が危機を救ってくれた小次郎に対しての淡い恋心を抱くような描写が挟まれる所でしょう。原作ではストーリー終盤、トリスタン船上で真弥子が唐突に小次郎に「結婚しましょう」と告げるシーンがありますので、恐らくはそれを自然に持っていけるように今回新しく用意された伏線という感じがしますね。

 メイドのネルに関しては翌日に詳しい会話シーンがありますのでここでは割愛。

 二階堂と弥生のシーンに関しては箇条書きで書いた通りですね。18禁要素が無いからでしょうかこの辺はかなりライトになってます。実は私、原作のこのシーンで描写される「小次郎を忘れる為に二階堂に寄りかかろうとしていた」という部分に於いて弥生がすんげー嫌いだったりしまして、だからこそ弥生はこの後、二階堂が殺害された後に自分自身を嫌な女だと自棄になってしまったんじゃないかなーという風に弥生像を想像してます。

 その上でそのすぐ後に小次郎を裸シャツで誘いつつヨリを戻す辺り、しかもタヌキ寝入りをする辺りがキャラ的にはなかなか立ってるなと思う反面、どうにも好きになれないぞという部分でもあるのですが、ま、どうやらPSP版ではその辺も随分薄まっているみたいですね。詰まるところ、弥生という女性の持つ可愛らしさ、そして女のズルさ、そういう諸々のキャラを象る描写がまた一つ欠けてしまったんじゃないかという印象もあるのですが皆様はいかがでしょう。なんか、弥生ファンに随分怒られそうなこともさらりと書いてしまいましたけど、大丈夫なのかなー(笑)

 ちなみにこの二階堂と弥生のシーンの流れとしては、所長に認めて欲しくてつい本音を声を荒げて喋ってしまう二階堂と、それを聞かされてむしろ困惑する弥生という空気になってまして、自分に寄りかかろうとする弥生の揺れ動く心情を知りつつ、なお自身のコネをバックにして二人の関係を弥生自身に認めさせようという、原作の二階堂の狡猾な部分はかなり削られてます。直後、このシーンを盗み見していた小次郎に対して挑発的な言葉を投げかけるというシーンもカットされてますし、そう言えばそもそも二階堂のスケコマシ設定も削られてますね。未確認ですがもしかしたら茜との関係も削られてるのかなあ。良いように小次郎におもちゃにされながらも、割とあくどく立ち回っていたがこそのあの存在感のあった原作の二階堂ですが、その辺も相当変更されているみたいです。



 というわけで次回は同日(12/4)のまりな編について書いていこうと思います。しかし何気なく始めたPSP版のプレイ記ですが、なんか相当長くなりそうな…ま、いっか〜。 
posted by talk at 04:24| Comment(2) | 【PSP】burst error EVE the 1st | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
鰹節……

まさに、原作の【旨味】がゴリゴリ削られている感じがっ(笑)
でも怖いもの見たさで少しプレイしたくなるから不思議です。

これからもプレイ記楽しみにしています!!
Posted by 羽鳥あきよ at 2010年04月08日 01:28
>羽鳥あきよ様

 何つっても鰹節ですよ、鰹節。良い出汁が出ているのならともかく…的なこの驚愕の変更点。宜しければ是非プレイしてご覧になって下さいませ(笑)

 ここまで変わると原作の雰囲気とか原型とかって何だろう?という事すら考えてしまう効果もありますので、諸々のそういうものが笑って許せる御方には意外にオススメ出来なくもないかもしれないPSP版ですね。
Posted by talk(管理人) at 2010年04月13日 03:59
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