2011年06月17日

川上とも子さん御逝去。

 先日、声優の川上とも子さんがご逝去されたことに関してWeb拍手で幾つかメッセージを戴きましたのでご紹介。

>SS版、ドラマCD版、PS2版「DESIRE」で、ヒロイン・ティーナ役を演じられました女性声優さん、川上とも子さんが御逝去なされましたorz心より、御冥福をお祈り申し上げますorzまだお若いのに、本当に残念ですorz

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川上さん…( ´;ω;`)

 EVEシリーズ作品ではありませんが、EVEを御存知の御方であれば『DESIRE』を御存知の御方も多いと思われます。Web拍手の中でも触れられていますが、『DESIRE』のティーナ役で出演されていましたね。天真爛漫なティーナの声があってこその『DESIRE』という作品でしたし、物語の核心部分を語る上で外すことの出来ない、成長して後のティーナが胸に秘めていた想いなどかなり難しいキャストであったと思われますが、川上さんの好演は本当に素晴らしかったですね。

 一般の御方でも名前を知っているような超有名どころというポジションではありませんでしたが、『少女革命ウテナ』や『Air』などアニメ好きの御方であれば必ず見ているであろう作品で声をされておりましたし、現在進行形のアニメでも川上さんが担当している役は多く、急逝されたのが本当に残念でなりません。

 先年、EVEシリーズで甲野本部長役をされていた野沢那智氏が逝去された時もかなり喪失感を感じたものですが、野沢氏のご高齢を鑑みればある程度は仕方がないのかなあという思いで納得することは出来たのですが、川上さんの場合はまだまだ若く、声優としてもこれから!という脂の乗り切った年齢でもあっただけに、その喪失感というものは相当なものがありました。

 少し話が変わりますが、こうした声優の訃報を聞くと何とも言えない喪失感を味わってしまうのは、やはり我々がアニメ・ゲーム世代だからということもあるのかもしれません。誰もが知っている大物俳優、大物歌手が逝去された時はニュースやワイドショーで大々的に報じられます。「昭和の名優、逝く」などと言った見出しで特集を組まれることも多く、その時間は騒がしい報道番組が一転して「国民的なお通夜モード」に切り替わるという光景は、割とこの国では日常茶飯事だったりします。失礼なことを承知で不躾に申し上げれば、リアルタイムでその人達の演技や歌に触れることがなかった世代からすれば、その悲しみや喪失感にあまり共感出来ない事もしばしばですしね。

 翻って声優の訃報を考えてみますと、やはりアニメやゲームをリアルタイムで楽しんで来ている世代である我々は、やはりこういった声優の訃報というものからダイレクトに喪失感を感じると思います。また、野沢那智氏のような「誰もが知っている吹き替えの声」でも無い限りはニュースになることも余りなく(※特に野沢氏の場合は役者としての功績も大きかったですしね)、ネットのニュースサイトなどでひっそりと情報が上がっているのを不意に見つけてから初めてその人の訃報に触れるということも珍しくありません。それを見逃せば亡くなったことにすら気付かずに、故人が出演しているアニメやゲームを楽しんでいる…なんて事態も普通に考えられます。おそらく川上さんの訃報に気付かずに…という御方もそれなりにはいらっしゃるのではないでしょうか。

 そしてもう一つ、俳優や歌手であれば彼らが年齢を重ねて老いる様子や、病気などで体調を崩す様子などをテレビなどで見ることが出来ますが、「声は年を取らない」とまで言われる声優の場合はその機会がかなり限られます。「好きな作品はいつまでも続いて欲しい」というアニメやゲーム好きの人々の根底にある願望は、時に出演者のピーターパン化を幻想させることがあります。勿論それこそがアニメやゲームの他にない魅力であるとは思うのですが、であればこそ、こうした訃報に触れた際の、現実を突き付けられたときの衝撃と悲しみの大きさを痛感するのかもしれません。

 しかし、彼らが亡くなっても、ゲームやアニメに触れることでまたいつでも彼らに触れることが出来るというのも大きな魅力であり、一つの楽しみ方でもあると思います。「故人を偲んで…」というのもアリでしょうし、「こんな可愛かった○○が死んだなんて認めねえぞ!」というのも大アリでしょう。意外に「声」というものは、それが故人のものであることを知っていたとしても、いざそれを聞くと「まだこの人は生きているんじゃないか」と思えるくらい、こちらに届いて来るものです。ましてその「声」を演じる事のプロフェッショナルの方々が残した作品ですからね。それまでとはまた違った楽しみ方や接し方で作品に触れる…ファンである我々にはまだまだ悲しむだけではない接し方があるということを、忘れてはいけないのではないか…しみじみとそう思いますね。

 最後に、改めまして川上とも子さんのご冥福をお祈り申し上げます。久しぶりに『DESIRE』をプレイしたくなっては来るのですが、やっぱやるからにはPS2版よりもサターン版なんですよねえ。でもそのサターンも生きているかどうか…こっちは何度ご冥福をお祈り申し上げたことか。川上さんの声にまた触れる為にも、今一度サターンにも頑張ってもらいたいもんです。
この記事へのコメント
このニュースにも驚かされました。

川上とも子さんと聞くと、私のようにアニメやゲームに触れてきた人間などは、ウテナだ、進藤ヒカルだ、などと次々と役どころが出てきますが、やはりというべきか、talkさんのコメントにもあります通り、全盛期のC's Wareファンの端くれとしては、サターン版DESIREにおける名演が印象深いです。

救いというべきか、自分たちの友人たちの死とは異なり、芸能関係者やミュージシャン、俳優などの人目に触れる職業の人たちは、自身が死すとも、その生き様を作品として世の中に残すことが出来ます。
もう既に世を去った人たちに、残された作品を通じて、私たちは再会することが出来ます。
ある意味、悲しみを孕んでの再会にはなってしまいますが、それでも、本当に意味での永遠の別れではないのだと、自分自身を慰めることすらできるものと感じています(表現として相応しいかは分かりませんが)。

青春の一ページを飾る・・・と表現するには流石に言い過ぎですが、一番楽しんでゲームやアニメをプレイし鑑賞してきた頃の、印象深い方の一人です。
今はただ故人の足跡を偲び、ご冥福を祈るのみです。

P.S 個人的には納谷悟郎さんの健康状態に、非常に不安を覚えているところです。
Posted by スペンサー at 2011年06月17日 22:59
声優さんが亡くなるとホント寂しくなります。
いまだに塩沢さんとか……。
個人的には、最近は青野武さんの体調とかが気になりますね。
Posted by ほまれ at 2011年06月18日 20:37
>スペンサー様
>青春の一ページを飾る・・・と表現するには流石に言い過ぎですが、一番楽しんでゲームやアニメをプレイし鑑賞してきた頃の、印象深い方の一人

 その筆頭はやはりティーナになるんだろうなあとしみじみ思い起こしています。私よりは幾分か上だとは思いますが、それでもそんなに変わらないくらいの年齢の方が亡くなるというのは、やはりショックも大きいですね。

>納谷悟郎さんの健康状態

 ご高齢の方ですからねえ。とっつぁんの声にもかつての勢いが感じられなくなって淋しい限りですが、まだまだ元気な声を拝見したいものです。

>ほまれ様
>青野武さんの体調

 脳梗塞をされたみたいで、声の仕事での復帰は難しいと小耳に挟んだことがあります。急遽の代役はともかく、この御方独特の声とか役の代わりが出来るような人というのはまずいらっしゃいませんから、アニメやゲーム業界でもさぞ困っているでしょうね。 
Posted by talk(管理人) at 2011年06月23日 02:43
webのニュースで知りました・・・
このティーなの画像がすごく心に残りました・・・

知っている人が周りにはいないので、周囲には共感してもらえないのですがとてもさみしい気持ちになりました。
Posted by akira at 2011年08月05日 00:02
>akira様

 誰もが知ってる超有名声優という御方でもありませんでしたし、アニメやゲームが趣味の御方であっても知らなかったという御方もいらっしゃったと思いますが、私も本当に淋しい気持ちになりました。特に我々剣乃好きからすれば、あのティーナを演じた声優さんが…!というショックがあります。

 川上さんが亡くなってから一ヶ月と少し。四十九日法要が近いくらいかもしれませんね。改めてご冥福をお祈り致します。
Posted by talk(管理人) at 2011年08月05日 04:16
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